2007/06/18

音楽を聴くことができるということ。

TEMPLE TAILというバンドのドラマーさんの脱退が発表になりました。
音源は持ってるけど、ライブはアコースティックスタイルしか観たことないくらいの浅いリスナーなので
凹む立場でもないとは思うんだが、やっぱりちょっとは凹むんだわ。
この前のライブ行けばよかったよ、と後悔。


んで、このバンドもHPの脱退文だけで脱退にまつわるエトセトラはさっくりと終了の模様なのね。
昨日のライブからはサポドラム入れた模様。
勿論、そういうバンドは多いのよ。多数派よ。マジョリティよ。
それでいいとも思うのよ。
そいつが抜けてもバンドは転がっていかなきゃいけないんだから。
いなくなる人間じゃなく、残された人間がバンドをやるんだから。
だから、言い方悪いけど脱退ごときで止まっちゃいけなくて。
とにかくそんな壁はとっとと越えなきゃいけないわけでさ。
そりゃ脱退にまつわるモノなんてあっさり派が主流になるよ。

んで、それで。
思い出したのはやっぱりあの冬の下北と高知だったんだ。


あんなクソ長い脱退文をメンバー全員分掲載してさ。
最後のツアー全部やりきってさ。
日記だっていっぱいアップしてくれてさ。
どんだけファンに対して誠実でいてくれたんだろうな、と。

勿論メムバー自身が一つ一つ終わらせていく為に、覚悟する為に
何かを確かめる為に、あのツアーは必要だったんだろう。高知なんてほんとにそういう感じだった。
だけど、ツアー後の味気ない一文ではなく、ちゃんとツアー前に公表して、一緒に背負わせてくれた。
ギリギリ覚悟するだけの時間をくれて、最後まで笑って大好きな音楽一緒にやってくれた。

伝えるべきは、「ありがとう」だった。
「またね」よりも、「ありがとう」だった。

こんな最高のバンドのファンでいることは、自分にとっても『誇れること』だって気付きました。



……ここまでは、ミクシの日記を若干修正して転載したもの。下記が追記です。



ケンシの日記で、脱退したドラマーのカホさんがドラム自体を辞めることを知りました。

スティックを置く、とケンシが書いたのは、彼女がドラムで生きていくことを諦めたということだろう。

『諦めた』という表現が正しいのかはわからないけれど、だけどもう彼女のドラムを聴くことは多分叶わない。


その人の人生はその人のもので、いくらこっちがファンで、その人がやる音楽が大好きだからって

その人が、音楽をやることを強制することなんてできない。絶対に。

音楽で食っていくことを選択するのも、音楽を人生の傍らに置いておくことを選択するのも、その人だ。


ファンにできることは願うことだけだ。

その人がずっと音楽を好きでいてくれるように。音楽を好きなうちはずっと音楽を続けてくれるように。


んで、たとえ音楽を辞めてしまっても。

鳴らした音は消えないし、それをこれからも好きでいる人がいることを知っていて欲しいと思う。



あの日、川崎のほんの30分のフリーライブだったけど。

自由に歌うケンシを見て、嬉しかったんだ。7年ぶりのケンシはとても穏やかで、笑ってて、自由で、音楽やってた。

ケンシの声と一緒に聞こえてきたドラム、楽しそうに歌ってた。ありがとう。おつかれさまでした。

あのライブ、すごく楽しかった。嬉しかった。忘れないよ。



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